国の紹介 その1
- defult
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国旗の意味

真ん中に円状に並べられている星は、8ある州を示している。 濃い緑は、霧城大陸に広がる自然を、青は、自由を、赤は独立のために戦った人々が流した血の色と外部の何者にも屈しない力を表している。
政治体制
- 8の州からなる連邦国家。中央政府は、皇王が統べている。
- 立憲君主制。様々な権力を行使する際、内閣と議会のチェックを受けるが、これは儀礼的なものでしかなく、反対されることはまずない。
- 皇王を中心とした中央集権体制で、州にはあまり権力がない。
- 皇王の下に内閣、連邦議会、連邦最高裁判所があり、連邦議会は、貴族院と衆議院で構成されている。衆議院に優越が認められている。
- 貴族院は、全員世襲によって選ばれる。衆議院は、2年に一度、満20歳以上の被選挙者により一般国民の中から選ばれる。
皇王の役割と権力について
皇王になる資格- 霧城連邦皇国の皇王は、皇国の象徴であり、執行権、立法権、軍隊の指揮権を有する皇国の元首である。
- 皇王は、皇王候補者順位で一番上位のものがなる。
- 任期は、定められていない。皇王自身が交代を宣言するか、死亡などの場合のみ、交代する。
- 皇王候補者は、女性に限る。どうしても候補者が見つからない場合のみ、男性がなっても良い。
- 内閣総理大臣の任命権を持つ。
- 霧城連邦皇国に属する、全ての連邦公務員の指名権と任命権を持つ(憲法で特別に決められている場合を除く)
- 各省庁大臣の罷免権(罷免する他の各省庁の大臣の3分の2と、両院の過半数が反対した場合は無効とする)
- 条約の締結権
- 各省庁大臣から意見を求める権利
- 恩赦、刑の執行延期
- 外交使節の接受権
- 法律制定、その他の適切と考える施策を提案、決定する権利(衆議院で過半数の賛成が必要)
- 法律を提案、制定できる。
- 連邦議会の両院を通過した法案を拒否できる権利 (衆議院でもう一度可決された場合を除く)
- 通常は、軍務省を通さなければ軍隊を指揮できないが、戦時の場合に限り、軍務省を通さずに軍隊へ直接指示が出せる。
- 宣戦布告の権限を有する。
- 勤務時間に規定はなく、自由に決められる。
第一次世界大戦から開戦までの移り変わり
第一次世界大戦、あるいは欧州大戦とも言われる戦いでは霧城連邦皇国は終始中立を通した。
当時、霧城連邦では国内の公共事業を大々的に行い、インフラを整備し、工業化を推し進めていたからである。また、政府としては直接戦争に参加するよりも貿易で戦争用物資を戦争参加各国に売りさばく方が得策だと考えた。
これにより、国内は歴史上稀に見る好景気になっていたのである。そして、戦後、戦費の返済や国内の荒廃に苦しんだ欧州各国とは正反対に、順調な経済成長を続け、ファメール皇国を抜き、ルヴィアゼリッタ合衆国に次ぐ、世界第二位の経済国になることができた。
しかし、1929年、経済成長に歯止めがかかることになった。
ルヴィアゼリッタ合衆国のニューアーク株式取引所で株の大暴落が発生し、それが瞬く間に世界の経済へ波及したからである。
霧城連邦もまた例外ではなく、外需に頼っていた産業は軒並み株を下げ、倒産する企業が続出した。
これに対し、金銭的、法律的支援、企業の国営化や公共事業の発注などで支援を行った。
また、軍需産業へは兵器の発注を積極的に行った。特に、当時発展途上にあった航空機産業の研究開発に支援を行い、保護育成に努めた。
それでも、街には失業者が溢れ、暴動もしばし起こった。
この状況に皇王自ら、割り振られていた予算の一部を民間へ投入させた。
先進国の中で比較的経済的被害の少なかった霧城連邦に、各国が支援を求めてきたが、ルヴィアゼリッタは歴史的対立関係にあるし、かといってセレバンテス帝国などとは絶対に協力したくないと議論は紛糾した。
そして、最終的に中立を破棄し、欧州各国の中でリッシュメル共和国と手を結ぶ事を決定したのであった。
かくして、リッシュメルには経済、軍事的支援が集中してなされ、両国の関係をさらに密にしていった。
ここで、霧城連邦はリッシュメルへの経済支援の名目で、自国企業の進出も推し進めた。
1933年、セレバンテス帝国で独裁政権が誕生し、欧州のリッシュメルと関係が深い霧城連邦も危機感を抱いた。
だが、海を隔てたはるか彼方の国家であり、国内経済の建て直しが一番であった。
これはしかし、1934年11月に変わることになった。セレバンテス帝国が戦後結ばれたヴェルサイユ講和条約で定められた軍備を制限する項目を事実上無視する形で、三軍、特に陸軍の増強に積極的に着手したのである。
さらには、1935年初頭、ファメール皇国は他国を無視する形でセレバンテス帝国と協定を結び、海軍の増強を追認した。
これに対し、陸海空軍の一部を遠征隊として派遣し、軍事、経済の両方でけん制を強めていった。
しかし、依然として戦争への介入は反対で、海軍遠征隊が攻撃を受けるまで、政府、皇王も戦争への不介入を宣言し、非公式な物資補給を細々と行っているのみであった。
軍備
海軍- 世界一位の空母戦力を保持している。 だが、リッシュメル王国によるガバメント王国海軍の軍港への空襲で航空主兵へと転換する以前は、大艦巨砲主義全盛期であった。 金剛をファメール皇国のアームストロングで建造して以降、自国で戦艦を建造し、世界で五本の指に入る海軍力を保持するに至った。その後、紀伊軍縮会議(1922年)、アラバマ軍縮会議(1930年)では戦艦の建造では不利な条約を結ばされたが、補助艦艇、中でも空母の建造枠を多く確保することに成功した。これが、航空主兵への転換を後押しすることになったのである。 巡洋艦、駆逐艦の建造は予定通り進み、セレバンテス帝国を抜いて、一次は世界第二位の海軍力を保持するに至った。 そして、戦艦としては当時最大の紫花(すみれ)級戦艦を建造した。 また、艦隊が遠い遠征地でも円滑に活動できるよう、工作艦などのサービス部隊も整備していた。 航空主兵に転換してからは、パイロットの養成に努めた。
- 1939年、陸軍航空隊が独立し、空軍が成立した。陸海軍より整備が遅れたが、航空主兵への転換に伴い、急速に増強された。 大陸の周りを広い海に囲まれていることもあり、遠洋攻撃能力よりも、迎撃、近、中距離戦闘を想定した配備を行っていた。 そのため、戦略爆撃機でも爆弾搭載量は他国の中型爆撃機ほどでしかない。 戦闘機は、複葉機譲りの格闘戦重視。
- 元々、海軍国家である霧城連邦では陸軍は後回しにされがちであり、兵器開発も遅れた。さらに、空軍の成立により予算が回され、軽装甲、軽武装の歩兵支援用戦車が主力の状況であった。 陸軍としては、機甲戦力の増強、歩兵の機械化などやりたいことはいくつもあったが、一部師団の機械化、陸軍の旧式砲を流用した戦車を少数配備をしたのみである。